金曜日の午前、3dfx社はCreative Labs社を訴えた。3dfx社の主張ではCreative
Labs社がGlide APIのライセンス契約違反および著作権侵害したとしている。この告訴に一番驚いたのは、何を隠そう、Creative Labs社にほかならない。 訴えの焦点は、Creative
Labsが最近発表したUnifiedテクノロジである。このソフトウエアラッパを使えば、Glide APIへの命令が変換されてDirect3Dに送られる。すなわちStarsiege
Tribesのような人気のGlide専用ゲームが3dfxのビデオカード以外のカードでも遊べるようになるわけだ。なぜ3dfxのカードを使わないのか?それは3dfxのVoodooは高速ではあるが、32bppレンダリングやラージテクスチャサポートといった、競合カードでは対応しているテクノロジを利用できず評判が悪いのだ。
dfxの悩みの種は、Voodoo製品のベンダーとしてCreative Labsとライセンス契約を結び、Glideのソースコードを提供したことから始まった。
「まず最初に言っておきますと、このソースコードは我々にとって必要のないものだったんですよ。」Creative Labs社商標マネージャのJim Carlton氏は言う。「次に我々は、このソースコードを厳重に保管しておいたんです。Unifiedの開発現場とは離れた場所にね。」
Creative Labsの弁護士John Dansforth氏によると、Unifiedについて両社間で話し合いが続けられていたにもかかわらず、3dfxは訴訟を起こしたという。「中立の第三者にUnifiedのコードとGlideのコードを比べてもらうのはどうかと3dfx社に提案したんだ。その直後だよ。3dfx社が我々を訴えたのは。こんなタイミングで訴訟を起こすなんてどうかしている。中立の第三者によって真実が明らかになるのを恐れたのかねぇ。」
Creative Labsはこの訴えが結局は退けられると確信している。こうしている間にも、Unifiedの開発は続けられており、今月末にもファイナルリリース版を完成させて無料でダウンロードできるようにするつもりだ。このリリースではCreatve社の
TNTおよびTNT2 3D Blasterビデオカードに対応する予定。3D Blaster Savege4への対応は少し後になるだろう。
|