私の考えでは知的所有権を侵害して利益を得ているようなエミュレータプロジェクトはやめさせられて当然だ。エミュレータが合法的なものであるなら、家庭用ゲーム機や携帯ゲームのような企業の製品を利用して利益を得るのは最小限にとどめるべきだ。
こんなことを書いているのは、読者も私の意見に賛成してくれると願ってのことで、もしこの狙いがうまくいったのなら、ある人について考えてもらいたい。ある人とはこれまで長い間不正な利益を得てきたMarat
Fayzullin氏のことで、win95用エミュレータ、iNESとVirtual Gameboyの作者だ。Fayzullin氏は1996年よりこの2つのエミュレータに35ドルの値をつけて売っているばかりでなく、PCユーザに対して容赦なく悪意をまきちらす。とてつもない数のPCユーザを常に見下していて、”植物レベルのユーザ”だとか”青年期のグレムリン”だとか”害虫”など、その他色とりどりの呼び方をしてくれる。これこそ人を侮辱する見下げ果てた行為というもので、すべてのPCユーザやお金を払っている人間まで、このステレオタイプに押し込んでしまうのだ。ついには他のDOS用ゲームボーイエミュレータの作者に脅しのメールを送るところまで成り下がった。開発をやめないと法的措置に出るという脅しだ。このせいでVGBDOSの作者Hans
de Geodeは開発を止めてしまった。現在はさらにDBOYにも首をつっこんで、開発を中止するように脅している。というのもDBOYはFazullin製カラーゲームボーイエミュレータにとって脅威になるからだ。no$gmb
(ゲームボーイ開発ツール)を除けば、ゲームボーイエミュレータ市場は危機に瀕していると言える。
しかし我々は、凶暴なFayzullin氏の侮辱と嘲笑に屈せず事実を見つめなければならない。つまりFayzullin氏がこの精巧なプログラムを使い不正な利益を得ているということを。Fayzzulin製Virtual
Gameboyが、その根本に非常に深い問題をはらんでいることにぜひとも注目してもらいたい。登場してから現在に至るまで、このエミュレータは定期的にバージョンアップを続けてきた。昨年は特にあわただしくバージョンアップが行われ、新しく生まれ変わった。すなわちカラーゲームボーイのソフトで遊べるのだ。これは非常に厄介な問題である。まだ市場から消えていない現役機種をエミュレーションしているからだ。現役機種のエミュレータで商売をするのは、ここ5年の間にすっかり姿を消してしまったNintendo
Entertainment system(NES=ファミコン)のエミュレータで商売するよりもはるかに危険なことだと思うのだが。
ここで読者のみなさんをiNESとVGBのウェブサイトに案内したいと思う。どんなふうに暴利をむさぼっているのか見てもらいたい。もともと小切手や送金為替だけを扱っていたが、現在はさらに手広くやっている。見ればわかるように、PSL
Webと呼ばれるオンラインソフトウエアハウスと協力関係にあり、PSLを通してクレジットカードによる支払いも喜んで受け付けてくれるというわけだ。iNESやVGBWinのサイトでどのように支払いを行なっているか、ぜひとも自分の目で確かめてもらいたい。
思うに、Fayzullin氏のような人は問題だ。snes9Xや他のエミュレータの開発者のような善人ではない。ニンテンドー・オブ・アメリカの法務部の手で身を清めてもらうべきだ。というわけで下にニンテンドーの法務部のメールアドレスと電話番号を載せておいた。これで長い間任天堂の知的所有権を侵害してきた人がいるという事実を知らせることができるわけだ。たとえ任天堂の立場に反対している人でも、この問題は考えてもらいたい。きっと一定の支持はしてもらえると信じている。Fayzullin氏の公明正大でないやり方について思うことを直接伝えたいという人に、メールアドレス(fms@cs.umd.edu)も紹介しておこう。
ご協力感謝します。
−下の文は任天堂のエミュレーションFAQから抜き出したものです−
Q:違法なソフトウエアや、その他違法なビデオゲーム製品を提供しているウェブサイトを見つけたら、どこに通報すればよいのですか?
A:ニンテンドー・オブ・アメリカに知らせてください。電話番号は1-800-633-3236、メールアドレスはnoalegal@noa.nintendo.comとなっております。