先週サンフランシスコで開かれたMacWorld
Expoで、Virtual GameStationはホットなデビューを果たした。Connectix社は予測する。同社のVirtual GameStationはMacユーザにヒットし、ソニーのPlayStationソフトの売り上げを伸ばすだろうと。
Connectix社のVirtual
GameStationを使えば、Macのデスクトップ上でプレイステーションのゲームが楽しめる。このことについて、Connectix社がこのソフトを販売するのを、ソニーが阻止しようとしている、という噂がある。これまで、Connectix社とソニーコンピュータエンターテイメントアメリカ(SCEA)はこの噂に言及するのを差し控えてきた。
Connectix社の社長でありCEO(最高経営責任者)のRoy
K. McDonald氏によると、Virtual GameStationは、MacWorld Expoで用意していた分すべて完売したという。そして、製品版パッケージを仕上げしだい、小売店でも販売されるそうだ。だが、正確な発売日についてはコメントを断わられた。
McDonald氏はまた、Connectix社とソニーとの接触や交渉についてのあらゆるコメントも拒否したが、「Virtual
GameStationの製造及びマーケティングにおいて、我々が知的所有権を侵害しているとは考えていない。」と語ってくれた。
「Virtual GameStationの存在は、Macユーザ、PlayStationのゲームの所有者、ゲームの開発者、そしてソニーにとっても良いことだと思っている。」とMcDonald氏は言う。「我々はソニー、そして特にプレイステーションをすばらしいと思う。お互いに協力して我々の製品をマーケティングすることができたらと思うよ。」
カリフォルニア州のFoster市を拠点とする、ソニーのスポークスウーマンのKirsten Merit女史によれば、ソニーとしてはVirtual
GameStationおよびソニーとConnectix社の関係について、一切ノーコメントだという。ソニーはPlayStation本体を製造し、何百ものゲームタイトルを抱えている。
ソニーによると、現在350種類以上ものPlaystationソフトが市場に出ているという。Connectix社では、Virtual GameStationと互換性があるPlayStationソフト100タイトルのリストを公表している。
ソニーの発表では、1997年の3月までに、PlayStation本体は北アメリカで1000万台以上、全世界で3000万台以上出荷されているという。
Virtual GameStationは、Apple社の暫定CEO、Steve Jobs氏による基調演説で紹介され、そのベールを脱いだ。Connectix社よると、49ドルの製品版では、すべてのG3Mac上でPlaystationのゲームが動作する。また、サードパーティのキーボード、マウス、ゲームパッド、ジョイスティックもサポートしており、ボタンやキーの変更も可能になっている。