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Hasbro社とMicrosoft社だけが古き良きゲームへのノスタルジアを誘っているわけではない。昨年はActivision社が、Atari社の名作BattlezoneとAsteroidsをＰＣ用に発売し、Midway社は、JoustやGauntletといったWilliams社とAtari社のアーケードヒットゲームを販売している。
だがなんといっても、最も巨大な名作アーケードコレクションは、ＭＡＭＥ(multi
arcade machine emulatorの略)である。このソフトウエアを使えば、ＰＣ上にアーケードのハードウエア環境を作り出すことができる。ウエブ上で自由に配布されており、ユーザはオリジナルのゲームソフトウエアをＰＣ上で動作させることができる。
さまざまなウエブサイトで、３００以上ものアーケードゲームのオリジナルソースコードが配布されている。ユーザはまずMAMEを配布しているサイトからMAME本体をダウンロードし、そして別のサイトに行ってゲームコード（ＲＯＭと言われている）をダウンロードする。MAMEを使うことで、このゲームコードはオリジナルのマシン上と同じように動作する。
MAMEのような、エミュレータ本体そのものは合法的なものであるが、ROMはそうではない。Interactive Digital Software Association(IDSA)では、ゲームコードを配布することが著作権侵害にあたるということを、積極的に訴えようとしている。
「ROMには著作権コードが含まれており、勝手にウエブサイト上で配布することは認められていないんだ。」とIDSAのDoug Lowenstein氏は言う。「我々が追跡しているのは、ROMを利用できるウエブサイトだよ。ROMがなければ、エミュレータはまったく役に立たないからね。」
Microsoft社ゲームグループのEd Fries氏は、MAMEの存在はMicrosoft社の販売するアーケードパックの売り上げになんら悪影響がないと言う。「コアなゲーマーはMAMEのことを知ってるだろうさ。でもウチのアーケードパックは安いから衝動買いしてもらえるんだよ。」
Hasbro社やNamcoにとって、MAMEは脅威にすらならない。というのも、昔のゲームをそのままの形で発売するわけではないからだ。オリジナルのものから新たなゲームを作り出すのである。Namcoを例に挙げてみる。Namcoでは、Pac-Manの生誕２０周年記念を来年に控え、その記念バージョン発売の準備している。Namco
Hometekのマーケティング部長であるMike Fischer氏によると、記念バージョンにはオリジナルとニューバージョンが同梱されるという。
「手と足のついたPac-Manが動き回る３Ｄアクションアドベンチャーになるはずだよ。３Ｄ迷路バージョンのパックマンも、オリジナル版と一緒に製品版に含まれることになるだろうね。」
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