Update 99/4/25

エミュ通特別記事

ソニー、プレイステーションエミュレータの
Connectix社を告訴へ

 

The Register 99/1/28の記事より 翻訳 by ひとで

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 ソニーコンピュータエンターテイメントおよびソニーコンピュータエンターテイメントアメリカが、Macで動作するプレイステーションエミュレータ、Virtual GameStation(VGS)の開発元であるConnectix社に対し訴えを起こしていることが、日本の共同通信により伝えられた。

 このソフトウエアは今月の初めにサンフランシスコで開催されたMacWorld Expoで発表されたが、これに対しソニーが何らかの法的措置に出るのではないかと言われていた。

 その可能性を考慮して、Connectix社はVGSの開発と発表には大変に慎重だった。製品版はMac Expoの期間中、Connectix社のブースでのみ販売された。−スポークスマンは、ショーが終了したらもう購入できない、と語っていた。−

 発表後には、主にMacの情報を扱っているいくつかのウエブサイトが、Connectix社と共謀してこのソフトウエアの情報を公表せずに、ソニーからの法的措置のターゲットになるのを防ごうとしていたことも判明した。

 Connectix社では、VGSの開発にはソニーの知的所有権に関わるリソースは一切使われておらず、抗議される理由はないとしている。ソニーが利益を得ているのは、ゲームのソフトウエアからであり、ハードウエアではない。よってVGSによってソニーの利益が失われたという理由で訴えられることはまずありえない、とConnectix社は考えていた。

 しかし共同通信によると、ソニーは最終的に開発者を告訴するという結論をだし、サンフランシスコ連邦裁判所に、Connectix社がソニーの知的所有権および著作権を侵害しているという訴えを提出したということだ。

 ソニーが本当に法的措置に出たのかどうか、我々はまだ確認できていない。、以前のレポートでソニーはConnectix社を法廷で追求しないと決定した、と伝えたが、今回のニュースはそれと全く反するものになっている。

 はたしてソニーは裁判を起こすのだろうか?裁判が行われた場合、Connectix社の主張にそれなりに言い分があるもとしても、あいまいな事例においては、裁判を利用して製品の発売を遅らせる決定をさせることができるし、場合によっては開発者を追求し製品を手放すようしむけるということさえある。

 また、システムの仕様あるいは知的所有権に関わるリソースを使わずに、複雑なアプリケーションやエミュレータを1から作り上げるというのは考えにくい。もしConnectix社がソニーと法廷で争うのであれば、それは興味深い争いになるだろう。


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