連邦裁判所は、ソニーのプレイステーションをエミュレートするソフトを販売しているConnectix社に対し、一時差し止めを命じた。
ソニーコンピュータエンターテイメントアメリカは、プレイステーションエミュレータが著作権を侵害し、”トレードマーク・ディリューション(trademark
Dilution)”を引き起こしたとして、Connectix社を告訴していた。 裁判所の命令により、"Virtual
Game Station"の販売と配布を禁じられることになる。このソフトウエアは、アップル社のG3マッキントッシュ上で、プレイステーションのソフトウエアを動作させることができる。
「Connectix社が我々の著作権と知的所有権を侵害しているのを裁判所が認めてくれたのはうれしいことです。」と、ソニーの社長兼最高経営責任者のKaz Hirai氏は声明の中で語った。
Connectix社は、一時的に"Virtual Game Station"の出荷を停止すると発表した。また、すでに出荷されている製品については、差し止め命令の範囲外であるので、これからも購入したユーザにはサポートを続けていくとのことだ。
Connectix社は、ソニーに避難される覚えがないと主張し、防戦の構えをとる。「これは真実を発見し、法を確立する過程の第一歩にすぎない。控訴してこの問題がさらに審議されれば、必ず出荷を再開できると信じている。」とConnectix社の社長Roy
McDonald氏は同社のウエブサイト上で声明を発表している。 「Virtual Game
Stationを開発、販売するにあたって、あらゆる知的所有権を侵害したことはない。」 |